受賞作ドットジェイピー

オイディプス症候群

オイディプス症候群画像
オイディプス症候群
(ISBN: 9784488415112)
¥1,870
在庫あり
東京創元社
笠井 潔

受賞一覧

2003

第3回本格ミステリ大賞

Wikipedia情報

『オイディプス症候群』(オイディプスシンドローム)は、笠井潔の探偵小説。 ミステリ総合誌『EQ』1993年9月号~1994年11月号で連載され、全面的に加筆改稿後2002年3月に書籍化された。2002年『週刊文春ミステリーベスト10』第4位、同年『このミステリーがすごい! 2003年版』第10位。2003年、第3回『本格ミステリ大賞』受賞。 1970年代のパリを主要舞台に、謎の日本人青年矢吹駆(ヤブキカケル)と大学生ナディア・モガールの活躍を描いた、連作ミステリーの第5作である。今作はギリシャのクレタ島沖にある孤島を舞台にしたクローズド・サークル物で、1980年代から世界的に感染拡大したウイルス性疾患「AIDS」をモデルにした感染症の脅威を軸に、古代ミノア文明やギリシア神話を修飾として展開する。恒例のカケルとの討論相手はフランスの哲学者ミシェル・フーコーをモデルにした人物で、その著作「監獄の誕生」を出処に"まなざし"に関する対話が交わされる。