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双調平家物語〈1〉序の巻 栄花の巻(1) 橋本 治 ¥ 1,680 中央公論社 在庫あり。 |
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しかしこれが面白い! 語り口が巧みで、どんどん引き込まれてしまう。原典に列挙されている人々は本当に「逆賊」だったのか?という視点が提示され、また、「天命を聞いた」と言えばどこの馬の骨でも皇帝になれる中国と、建前上「万世一系」の天皇が現在まで存続している日本では「佞臣」の意味が異なる、いや、そもそも「叛臣」というものがあり得ないのでは、と。かの有名な玄宗皇帝と楊貴妃が登場する「安禄山」の項など、一つの歴史短編として十二分に楽しめる。 歴史物はどうも、という人も是非手にとってほしい。実在したはずの彼らも、実際にあったはずの出来事も、時が経てば物語になってしまうのだ。まさに、すべては春の夜の夢の如し。