ワイオミング生まれの宇宙飛行士

ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー) ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
アーサー・C・クラーク
¥ 987
早川書房

在庫あり。
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amazonユーザーによるレビュー
宇宙開発賛歌とデッド・フューチャー平均評価:5
 表題作は全SF者必読。
 昨年に『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』を編んだ中村融氏による、宇宙開発SFばかりを集めたアンソロジー。
 知られざるソ連宇宙開発に取材した作品、クラークのアイディアを織り込んだ歴史改変SF、アポロへの限りない賛歌、平行世界ものとバラエティーにも富んでいます。なかでも、先日亡くなられた浅倉久志氏が訳された表題作は、(際どい設定の)極めつけの傑作。
 アレックスはまるでグレイそっくりに生まれた少年で、宇宙への限りない憧憬を抱き、ワイオミングの田舎からあこがれの宇宙を目指す。しかし、時代は疑似科学が幅をきかせ、宇宙開発は見捨てられ省みられることがなかった……。彼とその盟友(本作の語り手)コリンは、誤解と困難をものともせず有人火星探査を現実のものとします。
 周囲の好奇の目と晒され、疑似科学に何度も行く手を阻まれそうになったアレックスが、最後に社会に向けて語りかける言葉は涙なしに読めない。それは我々の社会に対するメッセージでもある。繰り返す、必読。
 英国に住む少年が月を愛し、アポロ計画にありったけの情熱を傾ける「月をぼくのポケットに」(編者による初訳)も素晴らしい。
 宇宙は、我々の想像力を刺激してやまない。本書を読んだら、ソラを振り仰ごう。
やはり表題作平均評価:5
それでも我らは宇宙を目指す、という作品ばかり。

なんといっても表題作。
SFMで唯一涙した作品。
再読だけど、展開を知ってるだけに冒頭から涙目(笑)
アレックスに関するタブロイド紙のいかにもな見出しが度々挿入されるのがポイント。
荒唐無稽な見出しはスルーするか、あっても苦笑するしかない。しかし、これがラストの感動に大きくつながっていき、最後の見出しはとても無視できない。
そこには、やはり「いかにも」なんだけど、アレックスの人生を辿ってきた読者の希望が記されている。

あとは「主任設計者」と「月その六」がお気に入り。
直球勝負のSFを満喫できます平均評価:4
久しぶりにリアリティのあるSFを満喫させてもらいました。それと同じくらいに満足度をあげてくれるのが登場人物の存在感、涙もろい人はほろりとしてしまいそうな場面もいくつもありました。宇宙開発のリアリティと登場人物の魅力の両方を高いレベルで満たしている作品が多く含まれているこの本は、最近のSFアンソロジーの中でもかなり上位にあると思います。
でも自分の中では日本のSFアンソロジーでは今のところ新潮文庫の宇宙SFコレクションが最高なので4つ星に止めました。次刊が宇宙SFコレクションシリーズを超えることを期待しています。

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