ポール・タゼウェル(Paul Tazewell)は、アメリカ合衆国の舞台、ダンス、オペラ、テレビ、映画の衣裳デザイナーである。ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツで学んだ後、ブロードウェイでキャリアを始めた。トニー賞を1回、プライムタイム・エミー賞を1回受賞し、またアカデミー賞にも2回ノミネート、1回受賞している。
1996年に『Bring in 'Da Noise, Bring in 'Da Funk』で衣裳デザイナーとしてブロードウェイデビューした。彼はリン=マニュエル・ミランダのミュージカル『ハミルトン』(2016年)により、トニー賞ミュージカル衣裳デザイン賞を受賞した。他にも、『カラーパープル』(2006年)、『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』(2008年)、『メンフィス』(2010年)、『欲望という名の電車』(2012年)、『Ain't Too Proud』(2019年)、『MJ』(2022年)、『Suffs』(2024年)でもトニー賞候補となった。
2021年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『ウエスト・サイド・ストーリー』での貢献により、アフリカ系アメリカ人男性としては史上初めてアカデミー賞衣裳デザイン賞にノミネートされた。さらに『The Wiz Live!』(2016年)でプライムタイム・エミー賞を受賞した。
2024年の映画『ウィキッド ふたりの魔女』で黒人男性として初めてアカデミー衣裳デザイン賞を受賞した。