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ちりとてちん

受賞一覧

2008

第1回東京ドラマアウォード

Wikipedia情報

(「酢豆腐」に転送)

『酢豆腐』(すどうふ)は、古典落語の演目。ここでは、派生した『あくぬけ』(または『石鹸』(せっけん))、上方落語の『ちりとてちん』についても記述する。 食通を気取る男に腐った豆腐を「珍味」と偽って出し、男が食べたくないという感情を押し殺してプライドから口にする様を描く。 原話は、江戸時代中期の1763年(宝暦13年)に発行された『軽口太平楽』に収められている。腐った豆腐を意地を張って食べるという内容は、それよりも早い1754年(宝暦4年)の『軽口豊年遊』第3巻「酢豆腐」に見える。『桂文楽全集』下巻の「作品解説」は『軽口豊年遊』を「原典」とし、「はっきりと江戸生まれ、江戸育ちの落語である。(中略)これがのちに上方にわたって『ちりとてちん』となり、現在に伝わる」と記す。 3代目柳家小さんの門下生だった初代柳家小はんが改作したものが『ちりとてちん』である。江戸落語でも5代目柳家小さんは『ちりとてちん』の演題で演じていた。 また、明治中期に題材を石鹸に変えた改作『あくぬけ』が生まれ、4代目橘家圓蔵などが演じたほか、3代目三遊亭金馬は『石鹸』のタイトルで同演目を演じた。 この噺から、半可通のことを「酢豆腐」と言うようになった。