『博士と彼女のセオリー』(はかせとかのじょのセオリー、The Theory of Everything)は、2014年にイギリスで製作された伝記映画で、理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士の元妻であるジェーン・ホーキング(Jane Wilde Hawking)から見たスティーブン・ホーキングやその他の人々との人間関係を描いている。監督はジェームズ・マーシュ、主演はエディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズが務めた。
理論物理学者スティーヴン・ホーキングと結婚することになった女性ジェーン・ホーキングによる2007年の回想録『無限の宇宙 ホーキング博士とわたしの旅』をアンソニー・マッカーテンが脚色したものであり、ジェーンの側から見たスティーヴン・ホーキングとの人間関係、ALS患者の配偶者でいる苦労、クリスチャンと無神論者の結婚、夫と妻の双方が浮気をすることになった状況など、複雑で生々しい人生事情、予想外の展開となってもなお2人の間にある愛が描かれている。2014年9月7日にトロント国際映画祭で世界初公開、2015年1月1日に英国で初公開された。第87回アカデミー賞では5部門にノミネートされ、エディ・レッドメインが主演男優賞を受賞した。