『懐しのアリゾナ』(なつかしのアリゾナ、In Old Arizona)は、アーヴィング・カミングス、ラオール・ウォルシュ監督による1928年のアメリカ合衆国の西部劇映画である。第2回アカデミー賞で作品賞を含む5部門でノミネートされ、ワーナー・バクスターが主演男優賞を獲得した。主人公の山賊シスコ・キッドはオー・ヘンリーの短編『The Caballero's Way』に出てくる登場人物。ワーナー・バクスターは『アリゾナ怪盗異聞』(1930年)、『シスコ・キッド』(1930年)、『The Return of the Cisco Kid』(1939年)でもシスコ・キッドを演じている(他にカメオ出演もあり)。撮影はユタ州のブライスキャニオン国立公園とザイオン国立公園、カリフォルニア州のサン・ホアン・カピストラーノ教会とモハーヴェ砂漠で行われたが、ムービートーンで野外ロケを行った長編トーキー映画はこの映画が初めてだった。
2004年にアカデミー・フィルム・アーカイブにより保存された。