ノービットの冒険

ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語 (ハヤカワ文庫SF) ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語 (ハヤカワ文庫SF)
パット マーフィー
¥ 840
早川書房

受賞一覧
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amazonユーザーによるレビュー
スローライフな主人公と冒険に平均評価:3
蒸気ロケットにのるノンビリ屋の主人公は、自分自身を見るようです。 
普通に生活しているときに、突然、冒険につれて行かれたらどうなるかは、この本のようになるかもしれません。
ヤリ手の中で、主人公のベイリーが、いつ本領を発揮するのか、が一番の見所といえます。

ビジュアルな描写も良いですね。 肩もこらず、日常を離れて一緒に冒険の旅に出るときに読むにはピッタリだと思います。

異質な食材を巧く料理平均評価:3
元ネタ本を読んだばかり。(その続編もノリで再読破。それがどれほどのことかお解り方も多いことでしょう)勢い余ってここに至る。(笑)

うまいこと料理してあるなあ――という印象です。単独のSFとしても、ワームホールによる空間転位やタイムトラベル、クローンやサイボーグの人権の問題など、ならではモチーフ満載で興味深いです。そのくせ元ネタ本の珍道中ムードをユーモラスに温存していて読みやすい。

元ネタ本『ホビットの冒険』をお読みの方なら、「あああ~~ガンダルフ~~、トーリン・オーケンシールド~~」といった楽しみも。
ファンタジーである元の要素を、どうやってSFに置き換えるかがまた見どころ。結果から申し上げますと「お見事」と喝采を。(笑)楽しんで読めます。

元ネタ本は!!、あとに超重厚本格ファンタジーが控えているだけに、最初から最後までほのぼのとはいきませんが、たぶんこれには『指輪物語』はくっ付いていないのでしょう。その分『ホビットの冒険』より和やかムードに仕上がっているようです。

元ネタ本を読んだ人も読んでない人も(これから読む人も)それぞれ違った楽しみ方ができる話ではないかと思います。これを読みおえたら、元ネタのファンタジーの世界へも是非、挑戦してみて下さいませ。

宇宙版昔話平均評価:3
 「蒸気ロケットで帰宅の途中に、ベイリーはメッセージ・ポッドを見つけました。それが目についたのはまったくの偶然でした。」こんな始まりのSFってこれまでにあったでしょうか?市原悦子さんのナレーションが聞こえてくるような出だしです。当然お話はこの調子で進んでいきます。SFの王道とも言うべき科学や物理の解説もあまりなく文系の私としては非常にありがたく、スイスイと楽しく読み進めました。ハードSFファンにも一服の清涼剤となることでしょう。
 この本を書いたのが女性である為かどうか分かりませんが作中にやたらと食事の場面が出てくるような気がして、手に汗握らず口の中によだれを溜めながら読みました。こんなお腹の空くSFってこれまでにあったでしょうか?

 訳者による推薦の太鼓判に嘘偽りは無かったと思います。一つ辛口の採点をするとしたら、本はおもしろいのですが大きな山場、盛り上がりに欠けた点でしょうか。
 「と、言う訳で、ほし3つです!」

浅倉じるし健在なり平均評価:4
浅倉久志訳、しかも帯の推薦文も浅倉さんということで急いで読んだのですが、やはり面白かったです。のっけから物語り調の語り出し、いい場面で気を失ってしまうオフ・ビートな感じ、やはり元ネタがあるだけに凡百のスペース・オペラには出せない味わいが感じられます。元ネタとなる「ホビットの冒険」は大昔読んだだけで、もうほとんど忘れていたのですが、また読み返したくなってしまいました。

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