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ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語 (ハヤカワ文庫SF) パット マーフィー ¥ 840 早川書房 |
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ビジュアルな描写も良いですね。 肩もこらず、日常を離れて一緒に冒険の旅に出るときに読むにはピッタリだと思います。
うまいこと料理してあるなあ――という印象です。単独のSFとしても、ワームホールによる空間転位やタイムトラベル、クローンやサイボーグの人権の問題など、ならではモチーフ満載で興味深いです。そのくせ元ネタ本の珍道中ムードをユーモラスに温存していて読みやすい。
元ネタ本『ホビットの冒険』をお読みの方なら、「あああ~~ガンダルフ~~、トーリン・オーケンシールド~~」といった楽しみも。
ファンタジーである元の要素を、どうやってSFに置き換えるかがまた見どころ。結果から申し上げますと「お見事」と喝采を。(笑)楽しんで読めます。
元ネタ本は!!、あとに超重厚本格ファンタジーが控えているだけに、最初から最後までほのぼのとはいきませんが、たぶんこれには『指輪物語』はくっ付いていないのでしょう。その分『ホビットの冒険』より和やかムードに仕上がっているようです。
元ネタ本を読んだ人も読んでない人も(これから読む人も)それぞれ違った楽しみ方ができる話ではないかと思います。これを読みおえたら、元ネタのファンタジーの世界へも是非、挑戦してみて下さいませ。
訳者による推薦の太鼓判に嘘偽りは無かったと思います。一つ辛口の採点をするとしたら、本はおもしろいのですが大きな山場、盛り上がりに欠けた点でしょうか。
「と、言う訳で、ほし3つです!」