『殺人に関する短いフィルム』(ポーランド語: Krótki film o zabijaniu、英語: A Short Film About Killing)は、1988年制作のポーランド映画。
十戒をモチーフとした、クシシュトフ・キェシロフスキ監督のテレビシリーズ『デカローグ』の第5話を長編映画として再構成した作品。本作の主題となった戒律は『汝、殺すなかれ』。
ポーランドのワルシャワを舞台にした犯罪映画で、個人の無分別で暴力的な殺人と、国家による冷酷で計算された処刑を対比している。
スワヴォミール・イジャックによる画面全体に陰影をともなった特徴的な撮影技法が採用されており、第51回カンヌ国際映画祭審査員賞、第1回ヨーロッパ映画賞作品賞を受賞するなど、非常に高く評価されている。西ヨーロッパで認知された最初のキェシロフスキ作品となった。