受賞一覧
『裸の島』(はだかのしま)は、1960年(昭和35年)11月23日に公開された、新藤兼人監督・脚本による日本映画である。孤島で自給自足の生活を行う4人の家族の葛藤を、台詞を排して、映像美を追求することで傑作と称される域に高めた。製作・配給は、新藤らが経営していた近代映画協会。モノクロ、シネマスコープ、95分。
経営危機にあった近代映画協会の解散記念作品として、キャスト4人・スタッフ11人で瀬戸内海にある宿禰島(宿祢島)でロケを敢行、撮影期間1か月、500万円の低予算で製作した。作品はモスクワ国際映画祭グランプリを始め、数々の国際映画祭で受賞、世界60カ国以上で上映された。興行的にも成功し、近代映画協会は解散を免れた。