『叛逆航路』(Ancillary Justice)は2013年に出版されたアメリカの作家アン・レッキーによるサイエンス・フィクション小説。本作はレッキーのデビュー小説であり、『亡霊星域』(2014年)および『星群艦隊』(2015年)と続くラドチ帝国スペースオペラ三部作の一作目である。本作は、裏切り行為によって破壊された宇宙船の唯一の生き残りであるとともに、船の人工意識の受け皿でもあり文明の支配者に対する復讐を求めるブレクの物語である。英語版の表紙はジョン・ハリス(日本語版は鈴木康士)。
『叛逆航路』は批評家から称賛をもって迎えられ、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、英国SF協会賞、アーサー・C・クラーク賞およびローカス賞 第一長編部門を受賞した。本作はヒューゴー、ネビュラ、アーサー・C・クラークの各賞を同時に受賞した唯一の小説である。
別の小説である『動乱星系』(2017年)と、"Night's Slow Poison" および "She Commands Me and I Obey" の短篇2編も同じ架空世界を舞台にしている。