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鳥獣戯画

決定版 鳥獣戯画のすべて画像
決定版 鳥獣戯画のすべて
(ISBN: 9784299004819)
¥1,760
在庫あり
宝島社
上野 憲示

受賞一覧

1979

第2回俳人協会新人賞

1972

第18回角川俳句賞

Wikipedia情報

(「鳥獣人物戯画」に転送)

鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)は、京都市右京区の高山寺に伝わる紙本墨画の絵巻物。国宝。鳥獣戯画とも呼ばれる。現在の構成は、甲・乙・丙・丁と呼ばれる全4巻からなる。内容は当時の世相を反映して動物や人物を戯画的に描いたもので、嗚呼絵(おこえ)に始まる戯画の集大成といえる。元来、表面裏面に書かれていたものが裏打ちで剥ぎ取られ現在に伝わる状態になっていることが近年の修復で判明している。 一部の場面には現在の漫画に用いられている効果に類似した手法が見られることもあって、「日本最古の漫画」とも称される。 成立については、各巻の間に明確なつながりがなく、筆致・画風も違うため、12世紀 - 13世紀(平安時代末期 - 鎌倉時代初期)の幅のある年代に複数の作者によって、別個の作品として制作背景も異にして描かれたが、高山寺に伝来した結果、鳥獣人物戯画として集成したものとされる。 作者には戯画の名手として伝えられる鳥羽僧正覚猷(とばそうじょう かくゆう)が擬されてきたが、それを示す資料はなく、前述の通り各巻の成立は年代・作者が異なるとみられることからも、実際に一部でも鳥羽僧正の筆が加わっているかどうかは疑わしい。 現在は部分的に欠落した絵巻の一画面を掛け軸にした「断簡」や、原本で失われた画面を写し留めている「模本」が東京国立博物館、京都国立博物館、ホノルル美術館等に寄託保管されている。